睡眠時間>読書時間>>>実験時間な1週間

ラストホープ (創元推理文庫)

ラストホープ (創元推理文庫)

むぅ、なんか東京に来て初めてうまいと噂のラーメン屋さんに行ってみたけど、他のラーメン屋さんに言ったことがないから特別うまいのかどうなのかがわからなかったみたいな、特別な味がするとか、泥みたいにスープが濃いとかじゃなくて、セオリーどおりのラーメンなんだけどこんなに麺にスープが絡んでしかもそのバランスが絶妙でこの○○ダシと××油が△△なんだとか、ラーメンを分析しラーメンを語るために食うような人間にしかわかんないようなことを言われても「うん・・・そう言われればそうかも」としか言えません的な、「クライム・コメディ」ってものををあんまり読んだことのない自分にはどこがよいのかいまいちわかんない作品でした。一応昨年度の番付けを読んで買ったんだけどなぁ。
 
煙か土か食い物 (講談社文庫)

煙か土か食い物 (講談社文庫)

阿修羅ガール (新潮文庫)

阿修羅ガール (新潮文庫)

噂のMaijo、うーん、面白かった、続けて2冊読んじゃった。けどちょっとエグエグ。こんなにエグエグしなくても書いてる文章だけで十分おもろいんだけど、彼の頭の中にはパンピーには及びもつかないくらいデンジャラスなイメージの塊が無限増殖してるみたいで、僕らが思うここまででいいじゃん、てとこまででは書き足りないみたい。とりあえず言葉に肉をつけるのがうまい、それってわかりやすいところで僕らに実感しやすい作家の重要な要件なんだろうな。グッジョブだ。
彼の作品は、現実と非現実の境目あたりを描いていて、その境目をなくそうとしている、というかそんなもん最初からねーんだよ、そんなんぱっくりわけてっからなんもかんも理解できねーんだよって言ってるように感じた。というより読んでから自分で思ったんだ、別に作品にはそうは書いてないかな。僕らは自分に理解できないものだけを非現実に押しやって、自分は現実世界にいるんだってそ知らぬふりしてる。非現実と表裏一体の現実、ひとたび心のバランスが崩れれば、あっという間に戦慄の非現実の世界に転がり込んじゃう、彼の作品のエグエグは、僕にはそんな風に感じ取れました。思ったことはいっぱいあるけど薄っぺらく語ることはよいことだと思わないのでこの辺で控えておきます。
 財務部と経理部って別物だって認識すらなかった自分にはとってもお役立ちな本でした。上っ面だけ会社のしくみ理解したってまぁこれから自分が何したいか考える役には立たないかもしれませんが、知ってると知らないとで気の持ちようってだいぶ違うもんですね。あ、あと対話形式なめてた、めちゃんこわかりやすいわ。